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合格祈願に訪れる受験生やその親たちで賑わった学問の神、菅原道真を祭る湯島天満宮も受験シーズンが過ぎた今は閑散としていた。 菅原道真については、子供の頃、「道真が破格の地位に就いたことに不満をもつ一派から朝廷に対する逆族と讒言されて九州・大宰府に流され、失意のうち、その地で亡くなったが、すぐその後から、京の都で異変が相次ぎ、これを道真の祟りと考え、その怨霊を鎮めるため天神様として祭られた」 と教えられた。 しかし、その事変が学者としての道真とどう関係しているのか、また、史上、数多の学者がいる中で、なぜ菅原道真に限って学問の神として祭られるようになったのか、さらに、戦時中は、忠臣・菅原道真とされ、5円紙幣の図柄にも採用されたいきさつは詳らかでない。 また、表鳥居脇の案内板によると、御祭神は、菅原道真公と天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)とあるが、学問の神、道真公の蔭に隠れて天之手力雄命について手掛かりになるものは見当たらなかった。 歴史上の詮索は別として、湯島天満宮境内で壮観なのは、本殿周囲に何台もある掛け台に下がっている1枚800円の開運絵馬の山だ。 それぞれに、進学希望校、就職試験の合格祈願から結婚、病気治癒、家内安全、商売繁盛など、諸々の願い事が切々と書いてある。 神社によると、絵馬に託された願い事の効果は、一年ほどとのことで、それを理由に、毎年、この膨大な絵馬を取り崩し、片していかないと、境内じゅうが絵馬で溢れてしまうだろう。 前に文京区は東京で最も坂の多い地区と書いたが、湯島天神も、本郷3丁目から訪れると、さほど感じないが、本殿の北口門のある夫婦坂や東口鳥居前の男坂、女坂を見ると、湯島天満宮が本郷台地の崖っぷちにあって、ここから先は下町ということがひと目で分かるほど急な石段を上り下りしなくてはならない。 東口鳥居をでると、石段が二つ別方向に分かれる。 一つは、踊り場を作って傾斜を緩くし、梅林を見ながら歩ける女坂。 もう一つは、上から下まで一直線の階段の男坂で、手すりのほか、左の写真からは分からないが、石段のステップの幅をところどころ広くとって転落防止の配慮がなされているとはいえ、足もとを見ながらでないと転びそうになるほどの急な38段の坂だ。
by dankkochiku
| 2009-04-29 23:45
| ぶらり、まち歩き
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Comments(8)
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桜花
at 2009-05-01 00:54
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湯島天神、昔のことですが高校受験及び大学受験・就職試験の合格祈願で参拝したことを思い出します。 確か?祀られている菅原道真は、藤原氏の摂関政治を嫌う、宇多天皇から高く才能を評価され参議→大納言→右大臣へと取り立てられたと記憶があります。
所用で福岡県に出かけた際、高校受験する姪っ子の合格祈願で菅原道真を祀った大宰府天満宮を参拝しました。 ちなみに、湯島天神の近隣には「親子丼」の名店があります、これも姪っ子の合格祈願で参拝した折に発見しました。
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dankkochiku at 2009-05-01 10:35
この近辺では、昼食には、ちょっと贅沢ですが、高給サラリーマンご愛顧の天ぷら屋、「天庄」はいつも混んでいます。
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tomahawk_attack
at 2009-05-01 14:39
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湯島天神さんは、我が家の子供たちも、お世話になりのました。。(*^_^*)
シーズンともなると、それはエライ人気振りで、流石は菅原道真公と?唸らせられます。我が家も絵馬を奉納しました。。 また辺りは、湯島の天神さま以外にも、銭形平次で有名な神田明神もありますし、湯島聖堂や、ニコライ堂などなど。有名な宗教建造物が集中しているエリアでもあります。美味しい甘酒屋さんもありますしね。。^^ 天気のいい日に、のんびりと街歩きをされるには?・・・最高のスポットかもしれません。写真を見ていたら?何となく懐かしさが込み上げて来ました。。。(*^_^*)
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dankkochiku at 2009-05-01 20:36
神道、儒教、ロシア正教と異なった代表的な宗教施設が集中している地域は他にあまりありませんね。
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cocomerita at 2009-05-04 18:20
Ciao dankkochikuさん
湯島天神は亡くなった母が、毎お正月一生懸命早くから並んで嘘どり買っていました。 初めはやっぱり孫の受験のために行き始めたようで、私も一度母と行きました。 藤棚の藤の花が見事でした。 母が亡くなってから、独りで行く勇気がなくて行ってないんだけど、今度行ってみようかな? 私は、チョっとひねたところがあるので、この神頼みというのを信じません。 お願いするときだけ、神様のところに行くのってなんだかさ、都合がよすぎて、恥ずかしい。くないですか? 生きるのは所詮自分なんだから、神様のとこには、こうして生きていることに、ありがとうございます。とお礼を言いに行くところだと思っているので、こういう絵馬の山を見ると、ちょっとやれやれと思ってしまいます。 まあ、でも、孫のために、子供のためにというそういった親ごころ、おばあちゃん心は、確かにほのぼのですけどね。 今日ね、久々にブログ更新しました。 時間があったら見に来て下さい。
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dankkochiku at 2009-05-05 09:43
Ciao cocomeritaさん 絵馬の山については同感。 困った時の神頼み、気休めでしょうが、人の心の弱みを見せつける光景ですね。 でも、これは人間共通のようで、五輪大会のスタート線上で外国人選手が十字をよく切っていますね。 でも、子を思う親、親を思う子がするのは、家族の結びつきの強さを感じます。 ところで、「~並んで嘘どり買っていました」 の意味、分かんないな~。
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cocomerita at 2009-05-05 17:59
湯島天神では、お正月に木彫りの嘘どり(こういう感じでいいのかは不明)を売るのです。
大きいのは早くから行かないと、売り切れちゃうんだって。 うちの母は自分の分、そして子どもたちの分、毎年たくさん買いに行ってたのです。 それでもね、最近は不況で大きいのが売れないらしいけどね、、 と、その習慣を受け継いだ、兄、弟、姉がいっていました。 世知辛い。。
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dankkochiku at 2009-05-05 23:21
cocomerita さん 早速、「うそどり」と検索して見つけました! それは、幸せをもたらす天神様のお使いの「うそ」という名の鳥の木製で、それを使っての「うそかえ行事」があるとは知りませんでした。 ありがとうございました。
買い求めた「うその鳥」を参詣客同士が互いに声を掛け合って交換し、悪いことを「嘘」として福に取り換えるという意味の行事とは、なんとファンタスティックな日本的行事でしょう。 しかも、ある天満宮では、それに付いている抽選番号に当たれば、金のうその鳥が当るそうです。
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